
最近は「副業OK」という会社も増えてきて、ちょっとしたスキマ時間にできるお仕事(スポットワーク)も広まっていますよね。
AERAが行ったアンケートによると、なんと副業を「している」または「したことがある」と答えた人が全体の約半分! さらに「これからやってみたい」と考えている人は、「興味がない」と答えた人の4倍以上もいたそうです。副業って、今や特別なことじゃなくて“当たり前の選択肢”になりつつあるんですね。
どんな人が副業してるの?
今回のアンケートには303人が参加。そのうち現役で働いている人に聞くと、
- 今まさに副業をしている人…33%
- 過去にやっていた人…18%弱
- 今はしてないけど、やろうと思ってる人…約19%
と、かなりの割合の人が副業経験者。逆に「やったこともないし、今もしていない」という人は3割ほどでした。
副業への関心を見ても、「やりたい!」(38%)や「どちらかといえばやりたい」(19%)と前向きな声が多数。一方で「全くしたくない」と答えた人は1割未満にとどまりました。
どんな副業が多い?
副業といってもジャンルはさまざま。多かったのは「接客や販売などのサービス業」(30%)。次に「日雇いアルバイト」(22%)、「アンケートやモニター調査」(13%)、「ネットショップやアフィリエイトなどのネットビジネス」(8%)と続きます。
働くタイミングも「休日に」(61%)が圧倒的で、ほかには「空いた時間に」(37%)、「退勤後に」(28%)という回答も目立ちました。
気になる収入はというと、「1~5万円未満」が最も多く45%。でも「5~10万円未満」も22%、「10万円以上!」と答えた人も15%近くいました。毎月10万円以上稼げるなら、家計の足しどころか大きな助けになりますね。
みんなが副業する理由
やっぱり一番多かった理由は「収入を増やしたい」(69%)。「生活が苦しいから」(34%)という切実な声もありました。
でもそれだけじゃなくて、「時間があるから」(16%)、「スキルアップのため」(15%)、「趣味の延長」(12%)など、ポジティブな動機で始める人も少なくありません。中には「人とのつながりを作りたい」という声も。副業って、お金だけじゃなくて人生を豊かにする要素もあるのかもしれません。
一方で「副業はしていない」と答えた人の理由を見てみると、「会社で禁止されている」(23%)、「どう始めたらいいかわからない」(18%)、「本業が忙しい」(18%)などが多くありました。
副業体験者の声
実際にやっている人の声にはリアルな事情がにじみます。
「祖母がケアホームに入って年金だけでは足りないので支えるために副業を始めました。夫の収入がコロナで減ったこともあり、掛け持ちで2社から仕事をもらっています」(40代女性)
「お金のためが一番の理由。でも別の業種の仕事をすることでストレス解消にもなっています」(40代女性)
「いろんな世界を見てみたいし、自分の価値を知りたい。日常に刺激をプラスする感覚ですね」(50代女性)
退職後の働き方も変化
本業をリタイアした人に聞くと、定期的に仕事をしている人が43%、まったく働いていない人が44%とほぼ半々。仕事内容も「前の仕事と全然違う」人が44%、「同じ分野で続けている」人が40%と、多様な働き方が選ばれていました。
60代男性からはこんな声もありました。
「働けるうちは働くべき。でも将来働けなくなったときのために、自助努力を早めに準備することが大切。『国が何もしてくれない』と嘆く前に、自分で計画を立てることが必要です」
💡 副業は「収入アップ」だけじゃなく、「新しい経験」や「生きがい」につながるもの。ちょっとした興味やスキマ時間から始めてみるのも、これからのライフスタイルにはアリかもしれませんね。